何のために働くのか
何のために家族を持つのか
何を生きがいにするのか
今の私には難しいな。。。
今日の日経オンライン、アジアの合計特殊出産率、
日本もたしかに低いけど、
育児事情が整っていても日本以上に低い国がある実情。
みんな何のために子供を産み、育てるの?
そんなことを考えた記事でした。
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止まらぬアジア少子化
「一人っ子」撤廃も効果薄
朝の香港、孫の手を引き、学校や幼稚園に連れていく祖父母の姿をよく目にする。親と同居、または近所に住んでいることが多い香港の子育て世帯は、支援の手に恵まれている。
加えて、毎月4万円程度で雇うことができるフィリピンやインドネシアなどからの外国人ヘルパーに世話を任せるのも一般的。夫婦共働きが当たり前で、ビジネスの世界での女性の存在感は大きい。出産や子育てによるキャリア上の不利益はほとんどないようだ。
核家族が多く、待機児童の問題などが深刻な日本とは対照的に「育児天国」に見える香港。しかし、その合計特殊出生率は1.04(2009年)と極めて低く、同じ年に1.37だった日本を大幅に下回る。経済成長が続き可処分所得が増え、子育ての環境が整っているにもかかわらず、だ。多くの先進国と同様、非婚・晩婚化が最大の原因となっている。
台湾も深刻だ。2010年の合計特殊出生率は0.91と過去最低を更新し、世界最低水準となった。来年から新たな育児手当の支給が準備されるなど、少子化対策が政策面での大きな課題となっている。そのほか、シンガポールの1.16(2010年)など、日本より少子化が進んでいる国があることが分かる。
一般的に、人口維持には2.08以上の合計特殊出生率が必要だとされる。アジアでその水準を上回る主な国は、フィリピンやインド、インドネシアなどがあるが、それらは一方で貧困問題に絡んだ人口抑制の課題に直面している。そのほかの大半の国が、急速な少子化に危機感を抱いている。
一口にアジアと言っても宗教や社会背景などが多様で、少子化の原因は様々だが、共通点もある。
まず急速な経済発展だ。経済成長による産業の高度化で、女性の社会進出が進み、それが非婚・晩婚率を高める。日本や欧米諸国が経験したパターンが猛スピードで再現されている。
住宅コストの高騰も原因に
さらにアジア独自の要因として、生活コストの急上昇もある。収入は増えても、インフレによって生活コストが膨らめば心理的な余裕は生まれない。
特にアジアの各都市で進む不動産価格の高騰は、多くの子供と生活するのに十分な住環境を確保することを難しくさせている。海外留学させるなど、子供を熾烈な生存競争に勝ち抜かせるための教育費も負担になる。
こうしたアジアのトレンドから見ると、今後注目されるのが2015年前後に労働人口が減少に転じると見られている中国の「一人っ子政策」の見直しだ。
この7月、中国で最も人口の多い広東省が中央政府に一人っ子政策の緩和を要求したとの報道が話題を集めた。
現在、原則として一人っ子同士の夫婦に限り2人目の子供が認められている。広東省は、それを夫婦のどちらかが一人っ子の場合にも適用することを求めたという。このように、中国では一人っ子政策の撤廃は少子高齢化に対する「切り札」として位置づけられる。
ただ、人口制限がない香港で極端な少子化が進んでいるという現実がある。住宅価格の高騰や、大学生の就職率の低さなど中国の構造的な問題が解決されなければ、その切り札の効果は限定的なものになるだろう。
アジアではないが、ロシアは6月、3人以上の子供を持つ家庭に無償で土地を提供する異例とも言える法案を成立させた。少子化に歯止めをかけるには、日本の子ども手当のような“広く薄く”の子育て支援よりも、多くの子供を持つ世帯に大胆に財源を配分する「子だくさんが得をする」システムが必要なのかもしれない。
日経ビジネス 2011年8月8-15日合併号124ページより
とはいえ、いろいろな人の力を借りたり、公的サービスをうまく活用することも必要です。
子育ては、 「抱え込まない」 「閉じこもらない」がポイントです。
祖父母や兄弟姉妹の力を借りる
子育ての応援、悩み相談など最も頼りにできる存在です。
近所に「パパ友・ママ友」を増やす
家族で一緒に遊んだり、何かの時に助け合ったり、不安や悩みを共有したり、子育てを楽し
むための貴重な存在です。また、近隣の地域の子育てサークルや子育てひろばなどへ参加すれ
ば、子育てに関する情報交換ができます。
必要な時に子育てサポートをしてくれる機関を利用する
ベビーシッター、ファミリー・サポート・センター、民間の互助活動(地域の子育て支援グ
ループやボランティア団体など)など、仕事や趣味、ちょっとゆっくりしたい時など、日常的
に利用できる機関があると安心です。特に共働きの場合は、近隣に病児・病後児保育を行って
いる施設があるかどうかも、確認しておきましょう。
保育所・幼稚園と一緒に子育て
先生たちは、子どものことをよくわかっているし、成長を一緒に喜んでくれます。保護者の
相談にのったり、アドバイスをしてくれたり、とても頼れる存在です。
周囲の人に相談しにくい不安や悩みは、専門の相談機関を利用する
子どもの成長や発育に関する不安、病気や心の問題、親としての不安や悩みなど、いろいろ
あると思います。公的機関、民間組織など、いろいろな相談機関があります。
(H22年度 父親のワーク・ライフ・バランスハンドブックより)
妊娠初期は、赤ちゃんの成長はもちろん、お母さんの健康を維持するためにも、とても大切な
時期です。しかし、外見からは見分けがつかないため、 「電車で席に座れない」 、 「たばこの煙が気
になる」など妊婦さんにはさまざまな苦労があります。
国民運動計画「健やか親子21」推進検討会において、妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保を目指し
「マタニティマーク」を発表しました。マークは、妊婦さんが交通機関等を利用する際に身に付け、周囲に妊婦で
あることを示しやすくするものです。また、交通機関、職場、飲食店等が、呼びかけ文を添えてポスターなどとし
て掲示し、妊産婦さんにやさしい環境づくりを推進するものです。
マタニティマークのデザインは、厚生労働省ホームページからダウンロードして自由に使うことができます。
http://www.maternitymark.com/
(H22年度 父親のワーク・ライフ・バランスハンドブックより)
結果として収入が減ることになります。
例えば、子供が二人いる場合であげてみると・・・
■子ども手当追加
26,000円の予定ですが、今年度は6月スタート予定、13,000円×7ヶ月×2人=182,000円が収入になる。
■児童手当廃止
1人が@5,000円 もう1人が@10,000円対象だった場合
(10,000円+5,000円)×12ヶ月=180,000円は 廃止。
■所得税の扶養控除廃止
一般的なサラリーマンで所得税率が10%の場合
今まで控除できていた1人380,000円×10%=38,000円 が所得税として徴収。
2人分で76,000円 が所得税として増額。
■保育料
保育料は所得税で決まっているので、76,000円所得税が上がることによって、保育料は1ヶ月約25,000円アップ。
25,000円×12ヶ月=300,000円増
2人目は半額としても150,000円増
合計450,000円増額
※幼稚園は所得によって料金が変わらないので変更なし
子ども手当 182,000円
児童手当 -180,000円
所得税 - 76,000円
保育料 -450,000円
合計 524,000円の負担増
一般常識なので扶養者控除など知っている人にはすぐわかるからくり。
でも、知らない管理者もかなりいるので、知っている人の方が少ないのかな?
「収入増えてよかったね~」
なんて言ってくる方、申し訳ないけど 何にも知らないんだなぁ・・・ と思ってしまいます。
ま、所詮他人事ですからね。
幼稚園の方にはそんなに大きな影響はないですし。
共産党さんのページに詳しく載っています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-11-29/2009112901_01_1.html
だけど検診とかで朝から外出。
裁判所につくと、もう弁護士さんはいらしていて、「こっちこっち」と手招き。
法廷の部屋の前にある椅子で待ちながらお話&流れなどの確認。
5分前くらいに法廷に入室。
思っていたより小さい。
私は後方真ん中の椅子に座って、弁護士さんは向かって右、検察官は左、目の前が裁判官(書記官他) と言う感じになる。
もちろん、傍聴人もいない。
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刑事裁判・交通違反・速度超過/スピード違反の裁判の流れはこんな感じ。
※違ったらごめんなさい
<冒頭手続き>
人定質問
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検察官の起訴状朗読
▼
黙秘権の告知
▼
罪状認否
<証拠調べ手続き>
検察官の冒頭陳述
▼
犯罪事実に関する立証
▼
被告人質問
▼
情状に関する立証
<論終結>
検察官の論告・求刑
▼
弁護人の弁護
▼
被告人の最終陳述
▼
弁論終結
▼
判決の宣告
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優しい裁判官だと事前に弁護士さんにお聞きしていたけど、よく話しを聞いてくれた。
聞いているときも「うん、うん」と相槌を打ってくれたので、話しやすかったし。
そういえば、私が不利になることは聞かれなかったな・・・
言いたいことを全部言えて、個人的には満足。
後は判決。と思っていたら、即決じゃない!?
裁判官が一応資料全部に目を通したいとのこと。丁寧だなぁ。
弁護士さんが「即決にしてくださいよ~」と頼んで、みんなの都合がつくお昼後に再開。
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判決は予想通り敗訴。
罰金額も規定どおり。
裁判官も事情はわかるし、今の環境ではいたしかたないのもわかるけれども、法の下ではそう判断せざるを得ない。
大変な中での育児と仕事の両立だけれども、無理しないで頑張ってください。
というような内容だった。
仕方ないよね、と私自身も納得。
これからの社会が、少しでも女性に、母親に、優しくなりますように・・・
でも、訴訟費用(弁護士費用)の負担は なし だった。
コレは結構珍しい。(と思う)
「国選弁護士さんはお金にならないのに、親切にしていただいてありがとうございました」と言うと、
「仕事ですから」と、さらっと帰っていかれました。
弁護士さんとはほんの少しの関わりだったし、裁判は初体験だったけど、
本当にいい経験ができました。
刑事事件は個人がやるには難しいということで、いらないといっても まあ、たいていの場合弁護士がつけられます。
が、つけられた場合で敗訴になった場合、その費用は被告人もちなのが問題ですが・・・
免除のための書類を書いて免除してもらおう。
それで、打ち合わせは事前に電話をいただいた際に、言いたいことや内容をFAXしていたので話はスムーズ。
裁判の流れも詳しく教えていただけたし、自分が発言する場面・発言する内容もよくわかりました。
あと、法律についてとか、わからないところも丁寧に教えてもらったので、楽しかった!
国選弁護士の仕事はお金にならないので、適当に扱われるかと思っていたけれども、とても親切な方でよかったです。
しかも内容はたかが速度違反・スピード違反だし。
なのに、わざわざファイル1つ作っていらして、手書きのメモもびっしり。
負けるとわかっている裁判なのに、いくら仕事とはいえ、すごいな~と感心。
あとは当日を待つのみ。
だから、始める前にいろんなことを考えるし、調べられることなら事前に調べるし、やれることはやっておく。
自分の体力も、運も知っているから、危ない橋は極力渡らない。
たぶんそれは、いい意味でも悪い意味でも人を頼れないことを知っているからだと思う。
本や占を見ると、「両親に甘えることができなかった」と、たいていの場合書いてあるから、それはそうなんだろう。
確かに、自分の親からでさえ「もっと頼ればいいのに」「何も相談してくれなくて寂しい」みたいなことを言われたことは何度かある。
でもね、実際問題として頼ることができたのか?
自分の中で結果を出していたこともあったし、それは今でもわからない。
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本や占を見ると、親に頼ることができなかった子は「他人に頼ることができない、苦手」という。
でも、頼っていたら、何も進まなかった。
未来が見えなかった。
何かをやろうとしたら、
自分で動かなければ何も変らないこと、自分で何とかしなければいけないこと、幼心に知っていた。
小学生のときにはすでに、学校を卒業したら家を出ることを決めていた。
だから、小学生のときから生活に必要なことはほぼすべてできた。
高校を卒業後の進路を決めるとき、最初の希望は住み込みで働きながら学費が払えるところばかりだった。(結果は違う道に進んで親に出してもらったことになったけど)
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だから、疑いもせず、親を頼れる人は ちょっと羨ましい。
他人に頼れる人は ちょっと羨ましい。
お金のことでも、「ちょっと貸して」「援助して」と言えることが ちょっと羨ましい。
いいじゃん 親なんだからそのうち返せば。
○○したことのお祝いとして返さなくてもいいんじゃない?
そういう人のほうがはっきり言って多い。
でも、私にはダメなのだ。
たぶん、何も言われることはないのだろうけど、後で何か起こることが怖い。
(大学でかかった費用明細を見せられても、どうしようもなかったし・・・)
自分のことは自分でキリをつけておきたい。
大学のときのダブルスクール代、約100万は半年で返済した。
ローンを組んだ方が気持ち的にも、返済的にも楽だった。(親が承認してくれなかったからダメだったけど)
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でも、だからと言って自分だけの人生を歩めない自分もいる。
例えば家。
建てるとしたら、どこに?
親の老後、祖父母の老後はどうする?(夫の親も含めて)
お墓はどうする?
自分の建てたい土地に建てて、もし親の介護が必要になったときはどうする?
一緒に住める?
一緒に住めなかったとしたら、介護に必要なお金は払える?
そのときの自分の仕事は?
育児は?
かと言って、自分の老後に賃貸で家賃を払い続けられる?
目の前に、自分の祖父母の介護が見え隠れしている。
生まれ育った家は、何かあったときにはもうたぶん、遅い。
家のことをできる人は祖母しかいない。祖父と父親は何もできない。いざとなったら・・・
(去年は本当にどうしようか、悩んだ。
育児休暇中だけでも帰ろうか、祖母の負担を軽くできるように料理を冷凍で送ろうか とか)
母親は仕事せず、いまだ一人暮らしだ。いつ、何があってもおかしくない。でも、私がしてあげれることがない。
夫の両親も今は元気だが、いつ、何があるかわからない。
長男長女、自分のバックは空ではない。誰かが代わってくれるものじゃない。
切り捨てられたら「私は私の人生だから」と言えたら、どんなに楽だろう。
何度そう思ったことか・・・
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私は「実家に帰ると疲れる」
と言いながら、毎年 盆と正月は必ず帰っていた。
今は年に1回しか帰れないが、準備しているときの私を夫は何ともいえない顔で見ている。
でも、帰れば帰ったで年に数回しか会わない家族の顔を見て、ホッとする。
まだ自分のことを優先できる・・・
今年の正月、祖母は「お姉ちゃんは帰ってくる(婿をとって家を継ぐということ)と思っていたから、もちつきも、料理も、いろんなことを教えてきたけど・・・」と言っていた。
祖母の言葉に悪気はない。
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自立することは悪いことではない。
でも、今1才半の子どもに、「自分で」「自分で」という自分を見て、どうなのかな・・・と、ふと思うときがある。
急いで大人になんてならなくていいんだよ。
そういえる 気持ちも体力も財力も 余裕を持ちたい。
不安なときがあると親のそばを離れない子どもに、今は救われている。
なんだか、こういうニュースを聞くと何ともいえない気持ちになる。
事情はあったにしろ、でもなんで?と思う気持ち、
それ以上に、子どもはどう思って毎日を暮らしていたのかを考えると、心が痛い。
時事通信は下記のように書いている。
「厚生労働省の指針は、24時間滞在が週5日以上となった園児がいた場合、速やかに自治体に報告するよう定めているが、園は報告を怠っていた。また要保護児童を発見した者は児童相談所に通告しなければならないと定めた児童福祉法に反する疑いもあり、市は園に改善を指導する方針。」
確かにそうかもしれないけれども、毎日新聞の記事には詳細が記載してある。
「園長は「指針は知っていたが、そのうち親が迎えに来るだろうと考え、報告しなかった。児童養護施設には、入れたくないと思った」と話している。」
決まりは決まりかもしれないけれども、でも、何も考えがなくてそうしていたわけじゃない。
子どものことを思ったからこそ、園長はそういう対応を取ったのかもしれない。
児童養護施設のこともよく知っていらっしゃるだろうし。
園長も悩んでこそ のことではないだろうか。
それを、決まりだから、守っていないから の一言で片付けられてしまうのは、なんとも言えない。
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ニュース②:昨日のニュースだが、秋田連続児童殺害事件で、畠山鈴香被告(34)の第2回公判が21日、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)で開かれ、検察側の証人尋問が行われた。
→詳しい証言内容
彩香ちゃんがいつも汚れた服装で、風呂にも入っていないようだと述べ、被告から疎まれていた様子を証言した。
「彩香ちゃんはいつも汚れた同じ服だった。髪もぼさぼさで、べとべとしていた」などと指摘。被告から「客が来ているから外で遊んでいるように」と言われた彩香ちゃんが、暗くなっても1人でいる姿が何度も見られたと証言した。
昨年のクリスマスイブには「二男から『魔法で豪憲を生き返らせて』とお願いされた」と語り、「何で素直に話さないのか。団地内は極刑を望んでいる」と述べた。
小学校で担任だった女性教諭は、畠山被告に彩香ちゃんを風呂に入れるよう薦めたら、「プールがお風呂代わり」と言われたと証言。
なんでこんなことができるのかな・・・
自分の子どもはあんなにかわいいのに・・・
確かに親も人間だから、ムカつくこともあるし、感情で子どもを怒鳴ってしまうこともある。
でも、必ず後で「悪かったな」と思うし、仕事などで離れていると、「今何しているかな?今日は帰ったらギューしよう、いっぱい遊ぼう」と思ったりする。
虐待とか、殺人とか、それは私には理解できないところの話だ。
彩香ちゃんがそういう扱いを受けているのを、近所の住民はどう思っていたのだろう・・・
そして彩香ちゃん自身が
親が子どもを選ぶことはできても、子どもが親を選ぶことはできない。
生まれてくる環境を選ぶことはできない。
それは、私自身がとてもよく知っていることだ。
そして、私がそんな彩香ちゃんを見ていたら、近所の住民だったらどうしていただろう・・・
手を差し伸べることができるだろうか・・・
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補足:彩香ちゃん殺害について 抜粋
2 被告人は同日午後6時45分ごろ、魚を見たがる彩香ちゃんに対し、きつい口調で欄干に上るよう命じた。そして、被告人は、「お母さん、手を離さないでね」と何度も繰り返し懇願し、おびえながら被告人の命令に従おうとする彩香ちゃんの尻を両手で支えて持ち上げて彩香ちゃんを欄干上に乗せ、その両足を欄干の外側に出した形で座らせた。
そして、被告人は恐ろしさの余りに「お母さん、怖い」と言いながら、上半身を左後方にひねって被告人にしがみつこうとした彩香ちゃんの左肩付近を殺意をもって左手で力いっぱい押して、彩香ちゃんを欄干上から川の中に突き落とした。
彩香ちゃんは、「お母さん」と叫び声を上げながら真っ逆さまに落下し、川底に頭部を強く打ちつけた上、そのまま下流に流されていく中で、溺水により窒息死した。
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070912/jkn070912020.htm
私は知らなくていい価値観を知っているし、経験している。
私の友達には家族が円満でない人も多い。
長く付き合っている人ほど、その傾向がある。
今まで付き合った人に関して言えば、今の夫以外、みんな何かあった。
親が離婚している人、母親がアルコール中毒になっている人、父親が何年間も家に帰ってこなかった人、親がご飯を作ってくれないから毎日コンビニ弁当を食べている人 ・・・
今の世の中ではそんなに珍しいことではないのかもしれない。
けれども、私の年代、そんなに多いことではなかった。
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私も、その人たちも、家庭でそういう思いをしてきた人は何となくわかる。会っただけでも。
話をしているうちに、「あぁ、やっぱり」と思ったことが何度もあった。
そして、言葉で語らなくても分かり合える感情を持っている。
そして、人に半質的にはなつかないのに、なぜか寄り添えるものがある。
家族の話はめったに出てこない。
けれども、長い間生活し、自分の根底にあるものが何となく分かり合えるからか、そういう経験をしていない人には説明してもわかってもらえない感情を知っているからか、多くを語らなくてもわかってもらえる。
そう、自分の根底にあるもの、普通ということが成り立たない世界があること、最後は自分しかいないこと、そういう人たちはしっかり見てきている。
一緒にいるだけで、心地よかった。
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私はいまだに結婚を許してもらっているわけではない。
それを「両親に反対された知人は実力行使して幸せつかんでいるし、孫がまた幸せ運んでくれると思います。頑張って」といってくれた人がいたけど、そうじゃない。
何が違うの?
と言われて、わからない人にはわからないままでいい。
そういうことじゃないんだよ。
それが何を意味しているのか、私がどんな気持ちでいるのか。
家族が円満でない人と話していて、みんなが共通して言うこと。
「わかってもらえないんだから、わかってもらわなくていい。そういう思いをした人しかわからない感情だから。」と。
(結婚のことではなく、すべてのことで)
そういうことを口に出さない妹も、ちゃんとそのことをわかっていた。
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そして、やりたいことをできる人は、その環境にあるということに感謝すべきだ。
自分だけの力ではないことに。
それはお金といった単純なものだけでなく、その環境にあるということに。
「自分がやりたいから」と言う言葉だけでやるのではなく。
私は泣いて説得しても「ダメ」と言われることが数々あった。
というより、「いいよ」と言ってもらえたことのほうが少なかった。
「お母さんと暮らしたい」と言ったときだけが、理由を聞かれなかったかもしれない・・・