通常 人間の目は、欠けている円、特に欠けた部分 に目がいきます。
欠けている部分が気持ち悪いと感じるのです。
しかし、誰もこれを「円」だとは言っていません。
実際は単なる「曲線」に過ぎないのですが、それを「円」だと見てしまうのは、
「欠けてる部分=空白」を脳が勝手に埋めて判断してしまうからなのです。
そして脳内では「一部が欠けた不完全な『円』」と見てしまうのです。
この習性は 他人をみるときにも働いてしまい、
他人の足りない箇所、駄目な箇所 に目がいってしまいます。
それが人の習性、認知的不協和という習性です。
これは私が研修でよく使っている図です。
(管理者やOJT担当者への研修)
人を伸ばしたり、人の成長を考えるときには
1人の人間を1人の人間として尊重する(不完全な円をまず認める)ことが第一歩です。
今いる人の足りない部分を補って完全な円を目指したり、
上から覆い被して完全な円を目指すのではなく、
その人個人の円を今ある形で認め、
それをどう広げていくのか、という考え方で教育を考えてください。
と お願いしています。
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先日のコーチングで気づかされたこと。
■コーチ:この円の話は知っていますよね?
□私:もちろん知っていますし、先週も研修で使いました
■コーチ:ご自身自身が、今、左の円を見ていませんか?自分の欠けているところにばかり、目がいっていませんか?
といわれて、ハッとした。
コーチングなので、このあと、
■コーチ:じゃあ、ご自身の今できていること、強み を言ってもらえますか?
と続く訳ですが。。。
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他人には 「あなたの強みや得意なことは何ですか?」と聞いてきたし、
いろんな面で「ここがあなたのいいところだよね」と言ってきた(つもり)。
それが自分には聞けていなかった。
もちろん、強み弱みは、年1回見直すシートに書いてある。
低迷している今、すっかり忘れていた。
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今すごく低迷。というより、自信を失っているのがよく分かる。
でも、こんな時、(みんな私がこう思っているなんて知らないはずなのに)なぜかいろんな人から連絡をもらう。
毎回のことながら、本当にありがたいと思う。
大丈夫。
自分に言い聞かせたい。